こんにちは、いなか ちさき です。
幼児に「哲学」を知ってもらいたい。
幼児でもわかりやすい「哲学」の本はないかな。
幼児が自分で読めるように、漢字全てにフリガナがついている「哲学」の本がいい。
幼児にもわかりやすくて読みやすい「哲学」をお探しの方へ。
児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」は、わかりやすい言葉と表現で展開するマンガになっています。
セリフが長い、詰め込みすぎ、展開が強引といったことは、ありませんでした。
幼児でも読む順番を理解できるなら、1人でも読むことができますよ。
ごっこ遊びや、なりきり遊びの延長で「ハテナのメガネ」を楽しんでみませんか。
本記事の内容
- 児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」基本の情報
- 児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」の内容について(おすすめなところ/良くないところ)
- 余談:児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」を読んだ子供の反応(6歳と3歳)
それでは、順番にみていきましょう。
児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」基本の情報
タイトル |
「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」
内容 |
「なんとなく学校に行きたくないなあ…」
小学生の主人公が、通学中に気が付くと迷い込んでいた不思議な森。
フクロウの導きで、森に住む動物(クマ、ウサギ、キツネなど)と様々な意見を交わしながら、森の中を進んでいく物語を通して、次の要素を体験する。
第1章
自分の考えを知ろう
・「考えの実」を見つけよう
・考えをかみくだこう
・「ハテナのメガネ」と見てみよう
第2章
人の考えを聞いてみよう
・いろんな意見を聞いてみよう
・違う意見を受け止めよう
・考えは変わってもいい
第3章
考えを話し合おう
・自分の意見を伝えてみよう
・まわりの視線は気にしない
・わからなくなっても、変わっている
(本文より抜粋しています)
色んな考え方で物事を見ることを、「ハテナのメガネ」をかけるという形で表現されています。
登場するハテナのメガネ
- 「なんで?」のメガネ
- 「もしも」のメガネ
- 「そもそも」のメガネ
- 「どういうこと?」のメガネ
- 「反対は?」のメガネ
- 「たとえば?」のメガネ
- 「立場を変えたら?」のメガネ
- 「くらべると?」のメガネ
- 「ほかの考えは?」のメガネ
対象年齢 |
記載はありません。
ポプラ社のwebページの記載は次の通り。
小学校3~6年生
漢字全てにふりがながついています。
我が家では気にせず、6歳児と3歳児が読み始めました。
(6歳児にと思ったのですが、3歳児にも読みやすく魅力的だったようです)
絵柄 (リアル⇔デフォルメ) |
シンプルな線で描かれたデフォルメ絵。
マンガのコマ割りはシンプル。
セリフの量は詰め込みすぎていない。
マンガとして読みやすいです。
(マンガは形ばかりで、文章の説明が多いということはありません)
監修 / 文・構成 / 絵・マンガ |
監修
河野哲也 さん
- 立教大学文学部教授
- NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ副代表理事
- 慶応義塾大学文学研究科後期博士課程修了、博士(哲学)
- 専門は「哲学」「倫理学」「教育哲学」
- 日本哲学界理事など、様々な学会の委員・理事を歴任
文・構成
菅原嘉子 さん
- 1974年北海道生まれ
- 東京在住
- フリーの編集・ライター
絵・マンガ
ながしまひろみ さん
- 北海道生まれ
- マンガ家 / 絵本作家 / イラストレーター
【ながしまひろみ さんのポートフォリオサイト】
https://nagashimahiromi.studio.site/
出版・発行など |
ポプラ社
初版発行:2023年3月
判型: B5変型判 210mm x 180mm
ページ数:127ページ
絵本の評価 (amazon 楽天ブックス) |
星5つで評価 2024/08/19時点
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楽天ブックス 4.25 (2件)
児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」の内容について
ここからは児童書(漫画)を読んだ感想です。
おすすめなところ3つ
1.文字量が多すぎない
文字量に圧倒されて、尻込みするということがありません。
子供が1人でも読んだり見ることができます。
2.いろんなメガネをかけて見るという発想と趣旨
子供が思考の仕方をイメージしやすいです。
3.やわらかい雰囲気
子供に親しみやすい絵柄と内容、画面構成です。
不思議な森を歩いていくという、舞台もとても素敵でした。
堅苦しくなりずぎず、絵本のような雰囲気で楽しめます。
良くないところ
物語の題材が「学校に行きたい?行きたくない?」であることに、抵抗を感じるかもしれません。
しかし我が家にとっては、それらを補って余りあるくらい、読んで良かったです。
本に登場するメガネを使って子供と話すことで、もやもやした気持ちや疑問を、掘り下げて、考えを聞くことができるようになりました。
本にあったメガネが、子供に思考の仕方をイメージしやすくしてくれたおかげだと思います。
児童書(漫画)「まんがで哲学 哲学のメガネで世界を見ると」を読んだ子供(6歳と3歳)の反応
6歳児
- 最初はマンガ部分のみを繰り返し読んでいました。
- 繰り返し読む中で、マンガ以外の会話文など、読む範囲が拡大。
- 読みながら「自分だったらどう思うか」を話してくれたり、「お母さんだったらどう思う?」など会話のきっかけにもなりました。
3歳児
- 「絵がかわいい」と、何回も読んでいました。
- いろいろな動物が出てきてお話しする展開が読みやすかったようです。
- P42~43の「ハテナのメガネ」について種類を紹介している見開きページがお気に入りです(この形は「もしものメガネ」で、これは「どういうことのメガネ」など、嬉しそうに私に教えてくれました。)
かわいい絵柄と雰囲気に、子供は夢中になっていました。
子供たちの毎日が、少しでも豊かになりますように。
というわけで、今回は以上です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
少しでも、学習漫画、児童書選びの足しになりましたら、うれしいです。
amazonのページでは、イメージ画像 (マンガ部分の見開き3枚、ハテナのメガネ活用ページの見開き3枚) にて内容を確認することができます。
親しみやすい雰囲気を、よろしければ参考までに、ご参照ください。