こんにちは、いなか ちさき です。
絵本から児童書に移行したいけど、幼児が児童書デビューできる本はあるかな。
おすすめの児童書でよく聞く「エルマーのぼうけん」は、どんな本だろう。
児童書へ移行するのに「エルマーのぼうけん」は、幼児でも読みやすいかな。
絵本から児童書のデビューに児童書「エルマーのぼうけん」を検討中の方へ。
個人的に「エルマーのぼうけん」は文字量が多めで、挿絵は少ないです。
文字が少なめで、ほぼ全ページに挿絵があるものをお探しの方は「ぼくはめいたんてい きえた犬のえ」や「たんけんクラブ シークレット・スリー」が、読みやすいかもしれません。
こちらの個別記事で紹介しております。
ホットケーキが食べたくなる!謎解きの児童書
「ぼくはめいたんてい きえた犬のえ」
暗号、手紙の解読、探検、キャンプ、合言葉、わくわくが詰まった児童書
「たんけんクラブ シークレット・スリー」
参考までに「エルマーのぼうけん」を紹介したいと思います。
本記事の内容
- 児童書「エルマーのぼうけん」」基本の情報
- 児童書「エルマーのぼうけん」の内容について
(おすすめなところ/良くないところ) - 余談:児童書「エルマーのぼうけん」を読んだ子供の反応
(4歳と2歳)
それでは、順番にみていきましょう。
児童書「エルマーのぼうけん」基本の情報
タイトル |
「エルマーのぼうけん」
原文タイトル
「My Father's Dragon」
あらすじ |
大きくなったら好きなところへ飛んでいきたい「エルマー」が、空から落ちて動物たちに捕まってしまっている「りゅう」を助けに行く冒険の話。
対象年齢 |
本の記載はありませんが、偕成社のwebページの案内は次の通り。
読んであげるなら5・6才から
自分で読むなら小学低学年から
使用されている漢字には全てふりがながあります。
我が家では気にせず4歳と2歳に読みました。
絵柄 (リアル⇔デフォルメ) |
柔らかいタッチと色合いのデフォルメ。
物語の挿絵はモノクロ。
物語がある115ページ中、挿絵は38か所です。
作 |
ルース・スタイルス・ガネット (RUTH STILES GANNETT) さん
- 1923年ニューヨーク 生まれ
- 1944年バッサー・カレッジ卒業
- 化学者として医学研究所、電波探知機の研究所で働く。
- その後児童図書協議会で働いている間に「エルマーのぼうけん」を書いた。
絵本の翻訳:渡辺茂男 さん
絵 |
ルース・クリスマン・ガネット (RUTH CHRISMAN GANNETT) さん
- 1896年サンタアナ市に生まれ
- 1920年カリフォルニア大学卒業
- その後、アート・ステューデント・リーグにて学ぶ
- ルース・スタイルス・ガネットの義理の母
出版・発行など |
福音館書店
初版発行:1963年07月15日
判型: 22×16cm
ページ数:128ページ
シリーズ |
児童書「エルマーのぼうけん」は続編として2冊あります。
全て読み終わりましたので、順次ご紹介したいと思います。
「エルマーとりゅう」 児童書「エルマーの冒険」に続く2作目、児童書「エルマーとりゅう」を知りたい方へ。エルマーの話は3作続きますが、1作ずつハッピーエンドで完結しています。1作目で終わるもよし、2作目まで読むもよし、3作全て読むもよし。「エルマーとりゅう」を検討される方の参考になれば幸いです。 続きを見る
初版年月日:1964年08月15日
概要:動物島を脱出したエルマーとりゅうが家に帰る前に立ち寄った島の話。
エルマーが王さまの病気を治して宝箱を手に入れる。
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【5歳の読書】「エルマーとりゅう」【漢字全てにフリガナ付き児童書 】
「エルマーと16ぴきのりゅう」
初版年月日:1965年09月30日
概要:りゅうがりゅうの家に帰宅すると15匹の家族が閉じ込められていた話。
りゅうはエルマーに助けを求め、エルマーがすばらしい計略で助け出す。
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絵本の評価 (amazon 楽天ブックス 絵本ナビ) |
星5つで評価 2022/03/07時点
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児童書「エルマーのぼうけん」の内容について
ここからは児童書を読んだ感想です。
おすすめなところ
エルマーが冷静に頭を使って物事を解決していくところ
リュックに入れて持ってきたものを使って、食べようとしてくる動物たちから何とか逃げてりゅうの場所に向かいます。
食べようとしてくる動物を前にしている恐怖がありますが、エルマーがどう乗り越えるかというわくわくがありました。
特に「エルマー はしをかける」という項目からラストまでが、駆け抜けるように読んでしまうくらい面白いです。
良くないところ
少し表現がややこしいところがあるところ。
物語の初めは、エルマーの子供である「ぼく」の視点で始まることで、誰を差しているのかがわかりにくい部分があります。
- 「ぼく」(=エルマーの子供)
- 「ぼくのとうさん」(=エルマー)
- 「ぼく」(=エルマー)
- 「ぼくのかあさん」(=エルマーのかあさん)
エルマーの子供の視点が入る導入部分だけ乗り越えればなんとかなる。
肝心の導入部分がややこしいので、子供が読むことに難色を示すかもしれません。
読み進めると物語は特に後半が面白いので、なんとか乗り切りたい導入部分でした。
児童書「エルマーのぼうけん」を読んだ子供の反応
(4歳と2歳)
我が家の児童書の読み方は、私が音読して4歳と2歳が聞くという絵本の時と同じ形です。
音読は文字を読むだけではなく、誰が話しているのか、どういう状況なのかなど子供の反応をみながら解説を入れました。
ブロックや積み木をエルマーや動物に見立てて並べ、再現しながら説明すると盛り上がります。
読んだ日も読まなかった日もありましたが、5ページ前後で集中が切れるので、切れたらおしまいという感じで読み進め、21日ほどで全て読み終わりました。
4歳
- エルマーを食べようとする動物が出てくるたびに、怖かったようです。
- 「どきどきするけど、先が知りたい。」「怖いけど、面白い。」といった感じでした。
- 自分で本を手に取って、ぺらぺらと先の方を見ているときがありました。
- 読むときに、「ちゃんとエルマーは助かるよ」など、軽くその先の展開を伝えてから読むほうが、よかったようです。
- わにが橋になったところを読んでいると、自分なりに理解ができたようで「そういうことか!」と嬉しそうに私に説明してくれました。
- 最後の展開が駆け抜けるように面白かったようで「エルマーはあと2つあるんだよ。」と言い、次の「エルマーとりゅう」が読みたいようです。
2歳
- 文字ばかりのページは少し聞いているのが難しそうなので、挿絵のページを見せながら読みました。
- ブロックや積み木で再現するととても喜びます。
- 4歳に比べ、怖がるといったことはありませんでした。
- 怖がらないのは、先の展開を気にして聞くというより、今起きている出来事に夢中と言った感じだったからのように思います。
子供たちは「ぼうけん」と言う言葉が気に入ったようです。
散歩に行くときも「ぼうけんする」と言って、いつもと違う道を楽しんでいます。
というわけで、今回は以上です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
少しでも、児童書選びの足しになりましたら、うれしいです。
謎解きが好きな方へ、おすすめの児童書です。
●「ぼくはめいたんてい きえた犬のえ」
【対象年齢】低学年(我が家は4歳と2歳)
読むとホットケーキが食べたくなります。
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【4歳の読書】「ぼくはめいたんてい きえた犬のえ」【漢字全てにフリガナ付き児童書 】
幼児期から語彙を増やしたい方におすすめです。児童書(小説)は文字が多くなった分、いろいろな単語や言い回し、表現に出会うことができます。普段使うことのない単語や言い回しを知るきっかけとして、子供の語彙を広げることに一役買います。1ページ10行と言う読みやすい児童書で、ネートと一緒に謎をときながら、語彙を広げてみませんか。
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