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【1歳と3歳の読書】「ホットケーキできあがり!」【絵本で食べることの知育(食育)】

2021年11月19日

いなちさブログ【絵本で知育】ホットケーキできあがり

こんにちは、いなか ちさき です。

絵本「ホットケーキできあがり!」を買って10カ月が経過しました。

子供たちが大好きなホットケーキが題材のため、絵本がとても日常に溶け込んでいます。日常への溶け込み具合は次のとおり。

  • 絵本を読むと、ホットケーキを大きな口で頬張りたくなる
  • ホットケーキを焼いていると、焼けるまでの間に絵本を読んでいる
  • ホットケーキを食べると、絵本を読みたくなる


絵本に興味がない子も、ホットケーキが好きな子なら、この絵本を通して絵本が身近になる、もしくは絵本が好きになるきっかけに一役買うと思ったので紹介します。

栄養士の資格を持つ私としては、ホットケーキを食べる瞬間までの過程が描かれているので、食べることの知育(食育)としておすすめの絵本です。

 本記事の内容

  • 絵本「ホットケーキできあがり」基本の情報
  • 絵本「ホットケーキできあがり!」の内容について
    (おすすめなところ/良くないところ)
  • 余談:絵本「ホットケーキできあがり!」を読んだ子供の反応
    (買った当時3歳と1歳→現在4歳と2歳)

それでは、順番にみていきましょう。

絵本「ホットケーキできあがり!」基本の情報

タイトル

ホットケーキできあがり!

原文タイトル
PANCAKES, PANCAKES!

ホットケーキとパンケーキについて

英語を使う国では「パンケーキ (Pan cake)」と呼ぶ。
Pan cake=フライパンなどで焼いたケーキのこと。

日本で呼ばれる「ホットケーキ」は、パンケーキの一種。

【日本の歴史】1884(明治17)年にPANCAKESを「薄餅」と訳す→1923年に東京日本橋の三越の食堂で「ハットケーキ」というメニュー名で出す。(ハットとはHOTの音読みで、「(食べる)パン」と間違われないよう、焼き立てを出すことから「PAN」を「HOT」に変えて「HOT CAKE(ハットケーキ)」にした)→その後「ホットケーキ」と呼ばれる。
あらすじ

ホットケーキが食べたいと思い、作って食べるお話。
ただし、ホットケーキに必要な材料はすべて自分の手で用意をする。
小麦を刈って粉にして、めんどりに卵をもらって、牛に牛乳をもらって、更にバターを作って、まきを集めて、ジャムも用意して、ようやく作ることができる。
作り始める前(材料集め)の工程にスポットを当てたお話。

対象年齢

絵本そのものに記載はありません。
偕成社と絵本ナビのwebページにて「4歳~」と紹介されています。
我が家では気にせず3歳児と1歳児が読んでいました。
(今は4歳児と2歳児が読んでいます。)

絵柄 (リアル⇔デフォルメ)

ありのままの形に近い描写。ダイナミック。
色使いがとても美しいです。
表紙ではなく絵本の中の絵を見て、幼い子供が絵の雰囲気や描写を怖がるかもしれないと心配でしたが、杞憂に終わりました。

作と絵

エリック・カール(ERIC CARLE)さん

  • 1929年アメリカのニューヨーク州に生まれ、ドイツで育つ。
  • 1952年アメリカに戻り、グラフィックデザイナーとして働く。
  • 1967年絵本作家デビュー。
  • 2021年91歳没。
  • 代表作は「はらぺこあおむし」出版部数は5500万部超え。

【エリックカール さん公式webサイト】
https://www.theworldofericcarle.jp/
【エリックカール さん公式webサイト(英語のページです)】
https://eric-carle.com/

日本語に訳した人

翻訳者:ARTHUR BINARD(アーサー・ビナード)さん

  • 1967年アメリカのミシガン州に生まれ。
  • ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学ぶ。
  • 卒業と同時に来日。
出版・発行など

偕成社(かいせいしゃ)

  • 「はらぺこあおむし」「じゃあじゃあびりびり」「100かいだてのいえ」などをだしている。

初版発行:2009年9月
判型:30cm×22cm
ページ数:29ページ

そのほか

日本図書館協会選定図書(2009)受賞
全国学校図書館協議会・選定図書(2009)受賞

絵本の評価 (amazon 楽天ブックス 絵本ナビ)

星5つで評価 2021/11/19時点
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絵本「ホットケーキできあがり!」の内容について(おすすめなところ/良くないところ)

いなちさブログ【絵本で知育】

ここからは絵本を読んだ感想です。

おすすめなところ3つ

①子供が大好きなホットケーキが題材になっている
「きょうは でっかい ホットケーキが たべたいなぁ」
朝起きてジャックが言うセリフと、似たことを思ったことや、子供に言われたことが1度はありませんか?
ある方なら、絵本の世界に入る最初がとてもキャッチーに感じることと思います。

②ホットケーキの材料を自分の力で用意するところから描かれている
順に材料をそろえていく、わくわくとじれったさ。
それらがあったからこそ迎えられた「いただきます」。
食べ物が食卓にでてくるまでの過程がわかります。

③お母さんとのやりとり
ひとつひとつの「できた」を積み重ねて進んでいきます。
材料集めはとても道のりだけど、わくわく感がありますよ。

29ページ中の内訳
  • 01ページ→表紙
  • 04ページ→ホットケーキが作りたいという気持ちの起こり
  • 14ページ→小麦、たまご、牛乳、バター、まき、ジャムを用意する様子
  • 06ページ→ホットケーキの調理
  • 02ページ→食べるところ(見開きで1シーンのみ)
  • 良くないところ


    材料集めで登場するものが、想像しにくい場合があります。
    日常生活の中で見ることが難しいのは次の通り。

    • 水車で石のひきうすをまわす
    • バターを作る道具(中にクリームを入れ、中央の棒を上下させて攪拌する)
    • 鶏が卵を産む/牛から牛乳を搾る

    絵本は静止画なので、幼い子供には想像がしにくい部分かと思います。
    ただ、今は動画などで見れる時代となりましたので、それぞれを子供と一緒に調べてみました。
    ジャックの大変さがリアルに理解できて面白いですよ。

    余談:絵本「ホットケーキできあがり!」を読んだ子供の反応
    (買った当時3歳と1歳→現在4歳と2歳)

    3歳児と1歳児が、2人そろって大好きなのは一番最後の「いただきまーもぐもぐもぐ」の場面。

    現在4歳と2歳になった今も、ここだけは何回も読んでおり、そのたびに「いただきまーもぐもぐもぐ」と言いながら、大きな口を開けて絵本に向かってガブっとする動作をしてマネします。
    その様子から、本の世界を身近に感じてくれているように思いました。

    1歳児は最初から最後まで全部読むというよりは、好きなところや気に入ったところだけを何回も読むという感じです。
    2歳を過ぎて、絵本の内容が順に読めるようになってきました。

    読むと必ずホットケーキを大きな口でがぶりと頬張りたくなります。
    絵本を読んだ前後にホットケーキを作って食べたなら、実体験と本の世界が近づきますよ。

    というわけで、今回は以上です。
    ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

    少しでも、絵本選びの足しになりましたら、うれしいです。
    お子さんはホットケーキに、何をかけるのが好きですか?

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