こんにちは、いなか ちさき です。
絵本「おたすけこびと」を買って3年が経過しました。
買ったとき、1歳5か月くらいだった子供が今は4歳。
今も道端で建設機械(重機)を見かけると足を止めて眺める子供が大好きな絵本。
絵本に興味がない子も、子供が大好きな「建設機械(重機)」「ケーキ」「子供自身のお誕生日」の3つがそろっている内容なので、この絵本を通して絵本が身近になる、もしくは絵本が好きになるきっかけに一役買うと思ったので紹介します。
栄養士の資格を持つ私としては、ケーキを作る過程が楽しく描かれており、作ってみたい、やってみたい気持ちが膨らむ内容なので、食べることの知育(食育)としておすすめの絵本です。
本記事の内容
- 絵本「おたすけこびと」基本の情報
- 絵本「おたすけこびと」の内容について
(おすすめなところ/良くないところ) - 余談:絵本「おたすけこびと」を読んだ子供の反応
(買った当時1歳→現在4歳)
それでは、順番にみていきましょう。
絵本「おたすけこびと」基本の情報
タイトル |
「おたすけこびと」
あらすじ |
お母さんから電話によって依頼を受けたこびとたちが、ショベルカーやクレーン車など建設機械(重機)を使って、誕生日ケーキを作るという話。
対象年齢 |
絵本そのものに記載はありません。
徳間書店と絵本ナビのwebページにて「3歳~」と紹介されています。
全てひらがなで書かれており、文字数は見開きページに一言あるだけで多くありません。
我が家では気にせず1歳児が読んでいました。
絵柄 (リアル⇔デフォルメ) |
ショベルカーやクレーン車など建設機械(重機)はとても細かく丁寧に描かれており写実的。
たくさん登場するこびとたちはデフォルメされて可愛らしい。
画面いっぱいのこびとたちは、一人一人がとても生き生きしているので、見ていてとても楽しいです。
こびとと一緒に描かれることでより一層、建設機械(重機)がダイナミックに感じられます。
絵本の文 |
なかがわちひろ さん
- 1958年 転勤族の子どもとして出生。
- 最も鮮やかな子供時代の風景は、小4秋~中3秋まで過ごした仙台。
- 高校でアメリカに1年間留学。
- 絵本やイラストレーションの世界に目を開かされる。
- 東京芸術大学美術学部の芸術学科に入る。
- 在学中から翻訳していた戯曲より、子供の本が翻訳したくて行動。
- すべての迷いや回り道は、子供の本を作るためにあった。
【なかがわちひろ さんのwebページ】
https://chihironn.com/
絵本の絵 |
コヨセ・ジュンジ さん
・1949年生まれ
・福岡県出身
・セツ・モード・セミナー卒
・雑誌のイラストレーションや、単行本の装丁や表紙を手掛けている。
出版・発行など |
徳間書店 (スタジオジブリの本などをだしている会社)
初版発行:2007年2月28日
判型:A4変
ページ数:38ページ
そのほか |
アメリカで出版され、ホーンブック誌の2008年のベストブックスに選ばれた。
- 1924年にボストンで刊行を開始。
- 児童文学のレビューを専門とする最も古い隔月刊の雑誌。
絵本の評価 (amazon 楽天ブックス 絵本ナビ) |
星5つで評価 2021/12/23時点
amazon 4.5(143件)
楽天ブックス 4.47(211件)
絵本ナビ 4.6(220人)
シリーズについて |
この絵本はおたすけこびとシリーズとしてほかに6冊あります。
どの絵本も画面のすみずみまで細かく丁寧に描かれています。
私はシリーズの中から「おたすけこびと」を選びました。
理由は「絵本を身近に感じてほしい」「食べることの知育(食べることに興味を持ってほしい)」という目的があったからです。
どの絵本が身近になるかを考えた時に、「誕生日のケーキを作る」というのが一番、身近で、絵本の世界を再現しようと思ったときにもしやすく、物語としてもわかりやすいという点が群を抜いて、決定打となりました。
他の絵本は持っていないので詳しくは紹介できませんが参考までに。
(星5つで評価 2021/12/23時点)
発行:2009年10月21
概要:クリスマスの夜、夜の町を走っていく話。
amazon 4.1(38件) / 楽天 4.11(66件) / 絵本ナビ 4.57(74人)
第3弾 おたすけこびとのまいごさがし
発行:2011年06月17
概要:おばあさんがこびとたちにまいごを捜してもらう話。
amazon 4.4(27件) / 楽天 4.37(29件) / 絵本ナビ 4.6(46人)
第4弾 おたすけこびととハムスター
発行:2012年11月12日
概要:ハムスターのためにまわし車をつくっていたお父さんが、けがをしたので、こびとたちにあとを頼む話。
amazon 4.9(12件) / 楽天 4.33(15件) / 絵本ナビ 4.63(34人)
第5弾 おたすけこびととあかいボタン
発行:2014年09月10日
概要:女の子のウサギのぬいぐるみから、赤いボタンがなくなったので、お母さんがこびとたちに、探してほしいと頼む話。
amazon 4.7(10件) / 楽天 4.33(14件) / 絵本ナビ 4.68(24人)
第6弾 おたすけこびとのにちようび
発行:2017年05月31日
概要:にちようびは、おたすけこびとたちもおやすみしている話。
amazon 4.7(10件) / 楽天 4(3件) / 絵本ナビ 4.86(13人)
第7弾 おたすけこびととおべんとう
発行:2020年05月30日
概要:お父さんがピクニックにいった子どもに、弁当を届けてほしいと頼む話。
amazon 4.7(19件) / 楽天 4.14(8件) / 絵本ナビ 4.52(24人)
絵本「おたすけこびと」の内容について
ここからは絵本を読んだ感想です。
おすすめなところ
・子供の好きなものと夢が詰まっている
子供と散歩していたら、建設機械(重機)を見かけて、一度は立ち止ったことがあるのではないでしょうか。
子供が好きな働く車に、子供が大好きなケーキ、そして子供が喜ぶ誕生日と、子供の興味を引くものをかけ合わせ、最初から最後まで夢いっぱいに仕上げてあります。
・想像する楽しさがある
絵に添えられた文には、誰が何をしたといった描写はありません。
多くを語らずに添えられた文は、実際の建設現場で聞こえてくる音や声のようで臨場感があります。
- 「トトトトト パリン!」
- 「しっかり まぜよう」
- 「グルングルングルン」
しかし、絵にはたくさんのこびと、そしてそれぞれの様子が細かく描かれてるので、子供と想像し合って、会話が弾みました。
良くないところ
特にないですがあえて挙げるなら次のとおり。
・子供が食卓の椅子の上に立っているところ
普段椅子の上に立っては危ないと言っているのですが、「あ、椅子の上に立ってる!」と言われると「マネしちゃだめだよ。」と言わざるを得ません。
でも個人的には子供にリアリティがあって素敵だと思う。
椅子の上に立っている描写は、自分の子供と重なって、とても微笑ましい場面です。
絵本「おたすけこびと」を読んだ子供の反応
(買った当時1歳→現在4歳)
当時、家の外の道路を工事していたので、食いつきが良かったのかもしれません。
1歳の頃
- ほうきとちりとりを持つこびとに夢中で、ページをめくるたびに見つけて指を差して喜んでいました。
- 子供自身が、玄関などをほうきで掃除していた経験から親近感があった様です。
- 「スタートボタンを おしたら ひとやすみ」とこびとたちが、飲み物を飲んで寛ぐところも大好きで、子供も飲む真似をしていまいした。
- 最後の親子3人がお祝いしている場面には何も書かれていませんが、「ハッピーバースデイ」の歌を歌うのがお気に入り。
- 表紙と裏表紙をめくってすぐのところに描かれているこびとたちが何をしているかを指差すので、「お絵描きしているね」などと答えるというやりとりをしました。
2歳の頃
- 「さあ、しごとだ!」で始まるページに並んでいる建設機械(重機)を見て自分がどれに乗るかを選ぶのが大好き。
- 私や夫、下の子の分まで、どれに乗るかを理由付きで選んでくれました。
- 選んだ建設機械(重機)のはしごなどを指で辿り、ドアをガチャっと開けて乗りこむ真似をします。
- ページをめくるたび、いつも転んでいる子を見つけて、「痛いの、痛いの、飛んでいけ」と、手当てしてあげる真似をしていました。
- 「また、転んでる!」と、こびとを見つけるととても嬉しそうです。
3~4歳の頃
- 2歳の頃に合った反応は健在
- 「おたんじょうびおめでとう」のプレートを読むのが好き。
- 字が読めるようになったのと、自分の誕生日ケーキにのっていた経験から身近になった様です。
というわけで、今回は以上です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
少しでも、絵本選びの足しになりましたら、うれしいです。
あなたのお子さんが好きなこびとや建設機械(重機)はどれでしたか?
甘いものが好きなお子さんがいらっしゃる方へご参考までに。
● プリンアラモードになる話の「プリンちゃん」
【対象年齢】幼児 (我が家は3歳と1歳)
-
【1歳と3歳の読書】「プリンちゃん」【絵本で食べることの知育(食育)】
幼児期から絵本を好きになってほしい。絵本「プリンちゃん」は、プリン好きなら、絵本が好きになるきっかけに一役買います。絵本を読むたびに想像を膨らませて、どんなプリンアラモードになるか、盛り上がる子供とのやりとり。楽しい絵本の時間を共有できる絵本です。プリンがプリンアラモードになる絵本なので食べることの知育にもなりますよ。
続きを見る
● カステラを作る話の「ぐりとぐら」
【対象年齢】3歳 (我が家は0歳7ヶ月)
-
【絵本が好きになる】「ぐりとぐら」【絵本で食べることの知育(食育)】
幼児期から絵本を好きになってほしい。絵本「ぐりとぐら」は、料理や食べることが好きなら、絵本が好きになるきっかけに一役買います。絵本を読むとわくわくする気持ちとカステラが膨らみます。卵から作るものを考えて、ダイナミックに料理をして、出来上がったカステラをモ森のみんなで食べる絵本なので食べることの知育にもなりますよ。
続きを見る
● ホットケーキを作る話の「ホットケーキできあがり!」
【対象年齢】4歳 (我が家は3歳と1歳)
-
【1歳と3歳の読書】「ホットケーキできあがり!」【絵本で食べることの知育(食育)】
幼児期から絵本を好きになってほしい。絵本「ホットケーキできあがり!」は、ホットケーキ好きなら、絵本が好きになるきっかけに一役買います。絵本を読むとホットケーキが食べたくなる。ホットケーキを作ったり、食べたときも絵本が読みたくなる。身近な存在の絵本です。ホットケーキを作って食べる絵本なので食べることの知育にもなりますよ。
続きを見る
● ケーキをわけたり、作る話の「王さまライオンのケーキ」
【対象年齢】5歳 (我が家は4歳と2歳)
-
【2歳と4歳の読書】王さまライオンのケーキ【絵本でかずとすうじの知育】
幼児期からかずやすうじに親しんでほしい。絵本「王さまライオンのケーキ」は、かずやすうじの知育によいです。ケーキが好きなら2歳からでも絵本を楽しめると思います。大きなケーキをどんどん半分に切って取り分けたり、作ってくるケーキの数を倍に増やしたりするお話の中でさりげない、かずやすうじの知育ができますよ。
続きを見る